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振袖に描かれる古典柄について

振袖に描かれる柄は本当にたくさんの種類があります。現代的な柄やデザインも素敵ですが、昔ながらの日本独特の柄、「古典柄」もとっても素敵です。今回は定番の古典柄をいくつかご紹介いたします。






御所車(ごしょぐるま)


御所車とは平安時代に身分の高い人が乗っていた乗り物で、着物の定番の柄です。振袖でこの柄が使われるときは、御所車に花を沢山飾った花車を描くことが多いです。華やかな見た目から、「幸せが溢れる」という意味があるそうですよ。



↑画像中央の四角い部分が人が乗る部分です。その横に車輪あります。入口部分には簾(

すだれ)が掛かっています。







貝桶(かいおけ)


貝桶とは、貝合わせで使う貝殻を入れておく、六角柱の入れ物のことです。

貝合わせとは平安時代に貴族たちがしていた遊びで、対になる貝殻の内側に同じ柄を描き、トランプの神経衰弱と同じ要領で同じ柄を探していくという遊びです。

二枚貝を使っており、同じ貝殻としか形が合わないことから「夫婦円満」といった意味が込められているそうです。嫁入り道具の定番だったそうですよ。



↑画像右下と左上に描かれている六角柱が貝桶です。中に可愛い貝殻が沢山入っていますね。







手鞠(てまり)

平安時代以降に貴族たちの間で蹴鞠というボールを足で蹴る遊びが流行りました。それがいつしか手を使って遊ぶようになりました。その際に使われていたのが手鞠で、鮮やかな色合いが特徴です。手鞠は丸い形をしているので、「何事も丸く収まりますように」といった意味があります。産着や七五三の着物にも使われる柄なのでなんとなく幼くて可愛らしい印象がある柄だと思います。



↑R109:https://www3.yumeyakata.com/furisode/item_/R109.html



以上、振袖でよく見かける古典柄でした。まだまだ色々な柄があるので、またご紹介いたします。

今回ご紹介した柄は全て平安時代に由来しており、「古典柄は平安時代の貴族の生活に結びつくものが多い!」ということが分かりますね。古典柄の振袖を選んだら貴族になった気分になれそうですね♡



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